お家でコーヒー

美味しいコーヒーのための生豆を準備しよう!焙煎前までのベストな行動とは

Coffee raw beans

お家で煎りたてのコーヒーを飲むには「生豆(なままめ)」が必需品。その後も焙煎・粉砕・抽出とたくさんの楽しみがありますが、コーヒーの美味しさは約70%以上が「生豆」の品質や扱い方で決まるともいわれています。

そこで、

どんな生豆がいいの?
どこでどうやって買えばいいの?

とお悩み中のあなたへ、各産地の特徴や焙煎前の生豆との接し方、通販がおすすめの理由もあわせてご紹介!美味しいコーヒーを飲むために、まずは新鮮な生豆を準備してみませんか?

コーヒーの生豆は香りと味がない生の状態

Raw beans

アラビカ種とカネフォラ種がある

生豆は、コーヒー独特の香りや味がない「生」の状態。私たちがよく目にする茶〜黒褐色のコーヒー豆よりも、色が薄く小さく硬いのが特徴です。

世界中のいろいろな地域で栽培されていますが、日本でよく使われている品種は「アラビカ種」と「カネフォラ種ロブスタ」。それぞれに適した土壌・気温・日照条件・雨量などがあり、形状やカフェイン・クロロゲン酸などの成分量が違います。

産地によって特徴が異なる

コーヒーの生豆が栽培されている地域は、主に赤道から南北約25度以下の「コーヒーベルト」。栽培・収穫・精選・選別・輸出までその土地柄に合ったさまざまな方法が取り入れられており、見た目や風味などがとても豊富です。

例えば、庭先でほかの作物と一緒に育てられるものもあれば、広い大農園で大規模な人員・機械を使われているものも。格(グレード)が産地(国)名の後ろについているものもあり、土地の標高・生豆の大きさ・欠点豆の数によって品質が評価されています。

「ブレンド」で品質を保っている

「ストレート」や「ブレンド」という言葉を見たことはありませんか?この違いは、生豆や焙煎後のコーヒー豆にどれだけ品種が使われているかどうか。ストレートは1種類だけですが、ブレンドには焙煎前後でいくつかの種類を混ぜており、1年を通して品質・価格・量の安定性が保たれています。

生豆の収穫期は年に1〜2回。産地ごとに違うため、通年同じ味を作るのは困難。そこで登場したのが「ブレンド」であり、味の仕上がり方にもブランドやお店独特の個性や良さが表れています。

新鮮な生豆を産地の収穫期に合わせてGET!

ストレートもブレンドも、美味しいコーヒーを飲むには「新鮮な生豆」が必要!まろやかさは感じにくいですが、劣化していくにつれコーヒー本来の香りや個性は減っていきます。

旬の食べ物が新鮮で美味しいように、コーヒーの生豆も鮮度にこだわってみてはいかがでしょうか。主要産地の収穫期と特徴をみて、今どの生豆の品質が良く、購入時期にぴったりなのかを知りましょう!

主要産地の収穫期一覧

生産国名 月(およそ)
グアテマラ 8、9、10、11、1、2、3
ベトナム 11、12、1
エチオピア 9、10、11、12、1、2
コロンビア 10、11、12
インドネシア 4、5、6、7、8
ケニア 11、12、1、2
ブラジル 4、5、6、7、8
タンザニア 6、7、8、9、10、11、12、1

同じアフリカ地域のエチオピア・ケニア・タンザニアでも、良い品質の生豆が採れる時期は月齢も長さも違いますよね。

ベトナムとインドネシアも近場同士ですが、収穫期はまるで正反対。「場所が近いから同じだろう〜」と選んでしまうと、実はフレッシュではなく、飲むタイミングを変えればもっと良い香りや風味が楽しめるかもしれません。ちょっともったいない気がしますよね。

主要産地の各特徴

Originでは、それぞれの産地でどんな生豆が採れるのかをみていきましょう!

グアテマラ

中南米系のグアテマラ産は、中米で格付けNo.1。華やかで甘い香りが魅力で、すっきりした酸味と爽やかな後味があります。

ベトナム

アジア系のベトナム産は、柔らかな苦味と独特の香ばしさが魅力。カネフォラ種の主要栽培国で、深煎りの濃厚なコーヒーにバターをかけるのが本場の飲み方です。

エチオピア

アフリカ系のエチオピア産は、銘柄名「モカハラー」「モカジマ」が有名。フルーティーな甘い香りと柔らかな酸味&コクが魅力で、コーヒーの発祥地として知られています。

コロンビア

コロンビア系のコロンビア産は、甘い香りとしっかりした酸味&コクが魅力。重厚な風味でマイルドコーヒーの代名詞ともいわれており、水洗式アラビカ種の生産量が世界第1位を誇ります。

インドネシア

アジア系のインドネシア産は、世界で高評価の生産国「マンデリン」「トラジャ」「ガヨマウンテン」、銘柄名では「WIB」「AP」が有名どころ。スマトラ島独自の精選方法(スマトラ式)で作るアラビカ種「マンデリン」には、なめらかな苦味と深いコクの魅力があります。

ケニア

アフリカ系のケニア産は、ヨーロッパで第1級品のコーヒー。水洗式アラビカ種は世界でもトップクオリティとして注目を浴びており、しっかりした酸味とコク、芳醇で重厚な風味が魅力です。

ブラジル

南米系のブラジル産は、世界生産量No.1。その30%を占める銘柄「サントス」は非水洗式のアラビカ種で、甘みを伴った柔らかな苦味と適度な酸味があります。

タンザニア

アフリカ系のタンザニア産は、アラビカ種の銘柄「キリマンジャロ」が有名。しっかりとした酸味とコクがあり、芳醇で重厚な風味があります。

コーヒーを美味しくさせる生豆との接し方

選んだコーヒーの生豆が手に入ったら、焙煎前にもう一工夫!

  1. 正しく保存する
  2. ハンドピックで欠点豆を取り除く

この2つで、コーヒーの美味しさがぐんとアップします。

①正しく保存する

Save生豆の劣化スピードを少しでも遅らせるために、焙煎をするまで適切な環境で保存しておきましょう。

実は、生豆の保存方法はコーヒー豆やコーヒー粉より簡単。保存場所は、同様に直射日光や湿気が多いところがNGですが、容器の密閉具合やにおい移りなどの心配はあまりありません。

購入時の麻袋のまま、風通しの良いところに置いておけばOK。ビニールのパッケージなどに入っている場合は、通気性の良い布の袋に入れ替えましょう。麻袋なら、100円くらいで購入できますよ。

手元に届いてから焙煎するまでの期間も気になるところですが、生豆の賞味期限は数年間。コーヒー豆やコーヒー粉が約1ヶ月とされているのに対し、生豆は約3年でも腐らないといわれています。

鮮度が落ちるのは避けられませんが、手元に届いたらすぐに焙煎しないと!と焦らなくてもOKですよ。

  • 保存場所 | 風通しの良い暗所
  • 保存容器 | 通気性の良い布袋(麻袋)
  • 保存期間 | 約3年

②ハンドピックで欠点豆を取り除く

Hand pickいざ!焙煎へ!その前に、生豆の1粒ずつをしっかり観察して「欠点豆」を取り除きましょう。また、焙煎後にもやっておくとさらにクオリティが上がります。

欠点豆とは、コーヒー豆の見た目・香り・風味すべての仕上がりを悪くしてしまう原因。各生産地でも、人件費や場所等のコストが少ない小規模なところでは袋詰めの前に行われている作業(ハンドピック)です。

欠点豆の種類はこちら。

欠点名 特徴 影響
黒豆 黒く変色
小さい
色むら
不快な味
発酵豆 赤みがある 不快な味
カビ豆 表面にカビが見える カビ臭
貝殻豆 くぼみがある こげ
虫食い豆 虫食いの跡がある 色むら
未成熟豆 しわが寄っている
メタリックな色合い
色むら
渋味
フローター 水に浮く 不快な味
しわ豆 表面に深いしわがある 不快な味

生豆の中にどれくらいの数が含まれているかは分かりませんが、一般的に高品質でグレードの高いものが少ないといわれています。

・手で1粒ずつの生豆を仕分ける

コーヒーの生豆は通販がお手軽!

どこでどうやって買えばいいの?
  • 家の近くに生豆を売っているコーヒー専門店がない
  • 欲しい生豆がなかなか見つからない
  • お店まで買いに行く時間がない

そんな人におすすめなのが「通販」です!

通販のメリット

インターネットを通して生豆が入手できる通販なら、スマホやパソコンから24時間いつでも注文可能。実店舗ではストックできる品種が限られますが、通販は選択肢が広く欲しい産地(銘柄)の生豆が見つかります

お店・通販サイト・決済手段のすべてで、お得な還元が期待できるのも魅力的。ネット限定価格やポイント付与などがあり、貯まったポイントで次回の購入費が節約できます。

また、欲しい量が多くなってもお家まで送られてくるのでとてもラク!生豆の重量は100g・1kg・2kg・5kg・10kgなどいろいろありますが、長期保存ができるからと1度にドサっと注文しても自宅まで持ち運ばなくてOKなんです。

ちなみに、生豆は焙煎すると水分が飛んで10%前後軽くなるので、それを見越した重さで注文するのがおすすめ。

コーヒー豆の1杯分(約140mlあたり)の目安量は約10〜12g。1ヶ月で310〜372g。生豆に換算すると、1ヶ月分は341〜409.2gが必要です。

正規品・非正規品がある

大手通販サイトやフリマサイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・ヤフオク・メルカリなど)では、専門店以外の販売業者が同商品を出品している可能性があるので要注意。味や品質が落ちていたり、価格が大きく上回っていたりするおそれがあります。

せっかく買うなら、正規品できちんと管理された生豆を!専門店の公式オンラインストアを利用するか、出品者の情報をしっかりとチェックしてから購入しましょう。

生豆の準備ができたら、いざ焙煎へ!

  • 高品質で新鮮な生豆を手に入れる
  • 焙煎前にハンドピック
  • 正しく保存

コーヒーの生豆は、上記のポイントを知っているだけで感じとれる香りや風味などがガラリと変わります。旬の生豆が欲しいなら、今回ご紹介した収穫期と各産地の特徴をぜひ参考に!購入は通販サイトからがおすすめです。

コーヒー美味しさの約70%は、生豆が決め手。上手に選んで、自分で淹れた煎りたての美味しいコーヒーを味わいましょう!