挽いたコーヒー豆の鮮度を上手にキープ!美味しく飲めるベストな保存方法
あなたは今どのようにコーヒー豆を保存していますか?「なんとなく選んだものに入れて、ただなんとなく置いている」という保存方法。もしかすると、せっかくの美味しさを台なしにしているかもしれません!
風味や香りを楽しむコーヒー豆は、飲み切るまで鮮度を大切にしたいもの。購入した豆や挽いたあとのコーヒー粉の状態によって「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つの方法があります。
ここでは、
「コーヒー豆はどこにどうやって保存すればいい?」
「挽いたコーヒー豆はどうしたらいい?」
と気になるあなたへ、鮮度が保てるおすすめの保存方法をご紹介!あなたのコーヒーライフがより充実するおしゃれな保存容器もご紹介します。挽いたコーヒー豆の価値を下げたくないあなたに、ぜひ参考にしてほしい情報です。
コーヒー豆を保存する前に!
まずは、コーヒー豆にとって良い保存環境が何なのかをチェックしてみましょう!
- 保存に適した場所
- 美味しく飲み切る期間
- 保存容器の素材と機能性
それぞれにいくつかパターンがあるので、あなたが1番できそうな方法が見つけてみましょう。
保存に適した場所
コーヒー豆の保存に適した場所は以下の3つ。それぞれに特徴があるので、あなたに1番向いているところを選びましょう。
メリット | デメリット | |
常温(15度以下) | ・使いやすい ・インテリアになる | ・保存期間が短い ・環境が限られる |
冷蔵庫 | ・保存期間が長い | ・庫内のにおいが移る |
冷凍庫 | ・保存期間が長い | ・庫内のにおいが移る ・解凍の手間がかかる |
常温保存をするときは、直射日光が当たらず風通しの良いところがベスト。例えば、リビングに食器棚(カップボード)などがあって上手に飾れば、素敵なインテリアにもなります。
反対に、窓がないところやキッチンのシンクの下はジメジメしているのでNG。高温多湿が避けられるのは冷蔵庫や冷凍庫ですが、扉の開け閉めによる温度変化や結露の発生で劣化が進むおそれがあります。
美味しく飲み切る期間
購入してから使いきるまで、美味しく飲める期間。あなたがどれくらいの頻度で飲むかによってコーヒー豆を買う量や回数が調整できるようになります。
コーヒー豆の賞味期限の設定は特に決まりがなく、焙煎業者によってさまざま。専門店の商品でも、表示がなかったり「開封後はお早めにお召し上がりください」などのざっくりとした表現しかなかったりします。
その理由は、コーヒー豆の梱包方法や梱包材が異なるため。ガス置換包装・真空包装・バルブ付包装・脱酸素剤封入包装などがあり、それぞれに向いている期間があります。
いろいろな専門店のホームページを見てましたが、
- 焙煎からおよそ2〜3週間
- 焙煎日から約90日
- 3〜4週間を目安に
とかなりバラバラ!平均すると、開封後は「約1ヶ月」、未開封は「約90日」で飲みきるのがベストのようです。
保存容器の材質と機能性
コーヒー豆を入れる容器は、保存に適した材質と機能性を知っておきましょう。似たものがお家にあればそれでOK。なければ、きちんとしたものを用意するのがおすすめです。
保存に向いているのは以下のとおり。
- コーヒー豆へのにおい移りが少ない
- 遮光性(光を遮る性質)がない
- 密閉できる蓋がある
- 傷つきにくい
- 湿気に強い
- 扱いやすい
バリエーション豊富なので、価格・容量・デザイン・機能性・お手入れのしやすさなどを確認しながら、あなたが1番使いやすいものを選びましょう。
材質について、それぞれのメリットとデメリットを紹介しますね。
材質 | メリット | デメリット |
アルミバッグ | ・密閉しやすい ・光が当たりにくい | ・残量が分かりにくい |
フリーザーバッグ | ・もっとも真空状態にできる | ・光が当たりやすい |
木製 | ・湿度を一定に保つ ・コーヒーの湿気を外に逃す ・ウッド調インテリアと相性が良い | ・高級なものが多い |
陶器製 | ・光が当たりにくい ・におい移りが少ない | ・重い |
ガラス製 | ・におい移りが少ない ・残量が分かりやすい | ・光が当たりやすい |
ホーロー製 | ・衛生的 ・湿気に強い ・傷つきにくい ・光が当たりにくい ・におい移りが少ない | ・重い |
ステンレス製 | ・軽い ・光が当たりにくい | ・金属のにおいが移りやすい ・熱に弱く、高温になりやすい |
プラスチック製 | ・軽い ・リーズナブル ・持ち運びが簡単 | ・傷つきやすい |
アルミバッグやフリーザーバッグなどの袋タイプは、中の空気を抜きながら口が閉じれるので真空状態に近づけられるのが大きなメリット。かさばりにくいので、冷蔵庫や冷凍庫への保存に向いています。そのままキャニスターに入れるのもOKですよ。
そのほかの容器は「キャニスター」といい、常温保存のときに使うのが基本。コーヒー豆の残量が分かりやすく、おしゃれなデザインも多いのが魅力です。
保存容器のサイズ(容量)については、以下が目安です。
→12g×31日=372g
→400g程度のサイズがおすすめ
基本的に、美味しく飲みきれる期間に合わせるのがベスト。特に、キャニスターはコーヒー豆が酸素に触れやすいので、適切なサイズ選びが重要です。
コーヒー豆が傷む原因とサイン
そもそも、コーヒー豆を上手に保存しないとどうなると思いますか?原因と鮮度が落ちているサインを知れば「コーヒーが美味しくない」という心配がなくなりますよ。
鮮度が落ちる原因は主に4つ
コーヒーの鮮度が落ちる原因は以下の4つ。それぞれをなるべく避けることで、コーヒーの豊かな香りやコク深い味わいがキープしやすくなります。
- 直射日光を浴びている
- 酸素に触れている
- 温度が高い
- 水分が多い
コーヒー豆は、コーヒーチェリーの種から取り出した生豆を高温で煎って仕上げたもの。コーヒー粉に挽いてお湯や水で抽出して飲めるようになるまで、酸素に触れると含まれている成分が化学反応(酸化)を起こして次第に劣化していきます。
鮮度が落ちると、香りが失われるとともに味を左右するコーヒーオイルも減!抽出しても美味しさを感じにくくさせてしまいます。
さらに、劣化のスピードを早めるのが高温や多湿。コーヒー豆にある小さい穴に水分が吸着するとカビが生え、そのカビが育ちやすい高温下でどんどん繁殖してしまうんです。
鮮度が落ちたときのサイン
残念ながら劣化してしまったコーヒー豆は飲む前に「嗅覚」と「視覚」で判断できます。
- 保存容器を開封したときにコーヒーの香りがしない
- ドリップ中、お湯を入れても膨らみが少ない
野菜や果物のようにパッと見ただけじゃ分かりにくいので、しっかりと観察することが大切!決して飲めないわけではありませんが、口にすると喉がイガイガしたりお腹の調子が悪くなったり。コーヒー独特の苦味や酸味も残りやすく、後味が悪くなってしまいます。
コーヒー豆の最適な保存方法と保存場所
では、実際にコーヒー豆の保存!おすすめしたい方法と容器をお届けします。
焙煎後はキャニスター
焙煎後のコーヒー豆は、期間別に以下のように保存するのがおすすめです。
- 1週間|キャニスターに入れて常温
- 2週間|数日分を小分けにして袋に入れて冷蔵庫
- 1ヶ月以上|数日分を小分けにして袋に入れて冷凍庫
すぐに飲みきれそうなら、キャニスターに入れて常温保存。サッと取り出しやすいところに置いておき、煎りたて・挽きたて・淹れたての新鮮なコーヒーを美味しく味わいましょう。
それ以上保存するときは、完全に密閉させて冷蔵庫・冷凍庫へ。保存中の温度が変わらないように、小分けにしてなるべく奥に入れるのがポイントです。日付や量を記入して、美味しく飲めるタイミングを逃さないようにしまってくださいね。
挽いたあとはより慎重に
コーヒー粉の保存期間は1週間が目安。保存方法はコーヒー豆と同じでも良いですが、香りや風味が失われやすいので1度挽いたらなるべく早く飲みきるようにしましょう。
- 1週間|キャニスターに入れて常温
- 2週間|飲み切る
- 1ヶ月以上|飲み切る
コーヒー豆は淹れるたびにコーヒーミルで挽くのが人気ですが、以下のような人もいます。
- 挽きすぎで余ってしまった
- こまめに挽く時間がない
- まとめて挽いておきたい
こんなときは、コーヒー豆よりもさらに慎重に保存しましょう!コーヒー豆と比べて表面積が大きい状態なので、直射日光・酸素・水に触れる部分が多く鮮度の落ちるスピードが早まります。
おしゃれな保存容器で楽しいコーヒーライフを
コーヒー豆の保存は、お気に入りの容器を使うのがおすすめ。特に、インテリアにもなるキャニスターは、デザインにこだわってコーヒータイムの雰囲気を盛り上げましょう。
ここでは、おしゃれなキャニスターを3つ紹介します。
Coffee Gator コーヒーキャニスター 1910ml(シルバー)
優れた密封バルブでコーヒー豆にとって有害な二酸化炭素をしっかり放出。ステンレス製のオリジナルデザインは錆びにくく丈夫で長持ちします。上蓋のカレンダーで保存期間が把握できるのも魅力的。
LOLO 保存容器 キャニスター BS08
白磁を用いた真っ白なキャニスター。重みを感じる陶器製は高級感たっぷり。天然木チーク材使用のフタは水に強く、木目の温かみも感じられます。ゴムパッキンが付いているので密閉性は良好。SALIUブランドの大ヒット商品です。
パール金属 保存容器 キャニスター 瓶 880ml
まるでブルーマウンテンの木樽のようなおしゃれなキャニスター。湿気から守って保存できるパッキン付で、容器の高さに合わせた長さのスプーンがついています。透明のふたで中身が見えやすいのも魅力的。
フレッシュなコーヒー豆で香り・風味を楽しもう!
焙煎後、鮮度が落ちていくのはどうしても避けられないもの。でも、美味しいコーヒーにはフレッシュなコーヒー豆が欠かせません!
期間・場所・容器に注目しながら上手に保存できれば、あなたの大好きなコーヒー豆をムダにするおそれもゼロ。お気に入りの容器を使いながら、正しく無理のない方法で保存するのがおすすめです。
ではさっそく、コーヒー豆にとって最適な環境づくりにチャレンジしてみましょう!