コーヒーの基本

ブルーマウンテンはなぜ高い?美味しい理由&黄金バランスを生かすベストな飲み方

Blue mountain

コーヒー好きなら1度は味わってみたい「ブルーマウンテン」。ジャマイカ・ブルーマウンテン山脈だけで栽培されるコーヒー豆の特定銘柄で、厳しい環境と鑑定をクリアしたものだけが名乗れる最高級品です。

愛称は「コーヒーの王様」で、香り・味・コクは「黄金バランス」。美味しいコーヒーの条件がそろっているだけに、「お正月だけに飲む特別なもの」「プレゼントに最適」などの贅沢品として高い人気があります。

一方で、「偽物がある」「酸っぱすぎる」という声も・・・。あなたが見つけたブルマン。せっかくなら、本物の味を最大限に生かす方法で美味しく飲みたいですよね!

そこで、

どうして価格が高いの?
美味しく飲むには?

と気になるあなたへ、ブルーマウンテンが美味しい理由とおすすめしたい美味しい飲み方をご紹介。王様の魅力をたっぷり知って、より美味しく味わいましょう!

ブルーマウンテンはジャマイカ・ブルーマウンテン山脈産の高級銘柄

【産地、品種、銘柄の区分及び範囲の例示】
1) ブルーマウンテン : ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。

※引用元:レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約|コーヒー取引公正委員会(2021年6月時点)

名前の由来は「ブルーマウンテン山脈」

Blue Mountainsブルーマウンテン(Blue Mountain)とは、中米の北側にあるジャマイカのブルーマウンテン山脈(標高800〜1,200m)で栽培されるアラビカ種のコーヒー豆のこと。コーヒー取引公正委員会にて定義が定められており、付加価値のついた特定銘柄の1つです。

1717年、フランスの海軍将校ガブリエル・ド・クリューが中南米・西インド諸島のマルチニーク島に1本のコーヒーの苗木を運び、1728年に総督ニコラス・ローズ卿によってブルーマウンテン地区のテンプル・ホールの所有地に植えられたのがブルーマウンテンコーヒーの始まりです。

当時、ジャマイカのコーヒーは栽培や生産技術が急速に発展したものの、奴隷解放による労働力不足や農園拡大による土地の侵食で一時衰退。しかし、1943年イギリスの農業アドバイザー「A.J.ウェイクフィールド」がコーヒー産業の復興計画を練り、1948年にはコーヒー産業公社(Coffee Industory Board:CIB)が設立。

その後2018年にジャマイカ工・商・農・水産省(MICAF)が農産物事業の円滑な運営に向けてジャマイカ農産品規制公社(Jamaica Agricultural Commodity Regulatory Authority: JACRA)を立ち上げ、CIBはJACRAに統合。現在は、世界最高の地位を確立し、上質なコーヒーを生産するようになりました。

味・香り・コクは黄金バランス

ブルーマウンテンの風味は例えていうなら「黄金バランス」!コーヒーが美味しく感じる要素「味・香り・コク」が絶妙な割合で絡み合っています。

味は、まろやかな酸味との調和が取れた甘味が特徴。マイルドな口あたりでのど越しなめらか。すっきりとして飲みやすく、日本人好みのクセのないバランスが取れたテイストです。上品で優雅な香りは、挽くときも淹れるときも口に含むときも豊かに感じられるのが魅力的。しっかりとコクがあり、後味の余韻も楽しめます。

ジャマイカの基本データ

ブルーマウンテンが育つジャマイカってどんな国?

ここで、ブルーマウンテン山脈があるジャマイカについて簡単に見ておきましょう。

Jamaica
人口 約294.8万人
面積 約11,990㎢
位置 カリブ海
日本との距離 12,950km
首都 キングストン
通貨 ジャマイカドル(J$)
季節 雨季・乾季
公用語 英語、ジャマイカ・クレオール語
主要産業 農業・鉱業・観光業

ジャマイカは、秋田県とほぼ同じ大きさの小さい国で、人口は茨城県と同じくらいの小さな島国。1494年にコロンブスが発見し、1962年にカリブ海英領植民地の中で初の独立国となりました。

もっとも高い山は、東部のブルーマウンテン・ピークの標高2,258m。年間を通じて25〜35℃の熱帯性気候ですが、土地の80%を占める山地は寒暖差が激しく、夜になるととても冷え込みます。6〜11月はハリケーン・シーズン。最近では、2012年10月のハリケーン「サンディ」によって大きな被害を受けていました。

主要産業のうち、農業はコーヒー・バナナ・砂糖・ボーキサイトが中心。コーヒー豆は約7割が日本に輸出されていますが、最高の高級品として世界的に注目を浴びており、近年アメリカやヨーロッパからの需要が高まっています。

ジャマイカ基礎データ|外務省(2021年6月時点)
※参照元:ジャマイカ概況|在ジャマイカ日本国大使館(2021年6月時点)

ブルーマウンテンが美味しい理由(栽培から輸出されるまで)

Cultivation生産量の約7割りが日本で消費されるジャマイカのコーヒー豆。ブルーマウンテン以外にもハイマウンテンやジャマイカプライムなどがありますが、もっとも有名で美味しいといわれるのがブルーマウンテンです。

どうして美味しいの?

育てられる環境から、コーヒーの生豆として輸出されるまでにたくさんの理由があります。

過酷な環境で栽培

ブルーマウンテンが育つ標高800〜1,200mは、1日の中で寒暖差が平均8℃以上!熱帯性気候ならではの日中の暑さと山岳地帯ならではの夜間の冷え込みで、植えた種が収縮をくり返します。

さらに、急斜面での弱酸性の土壌と豊富な雨量、頻繁に発生する霧がコーヒーの木と土に適度な水分を補給。やがて大きく育つコーヒーの実には、引き締まったコクがうまれます。

手作業で収穫

ブルーマウンテン山脈は大きな機械が使えないため、すべて手作業で栽培・収穫されています。また、「さび病」などの害病に弱く、人の目で1粒ずつ注意深く管理されています。

収穫期は2〜8月で、収穫は赤く完熟したものだけを選び手で摘んでいく方法。

作業コストが高く人手不足になりやすいのが欠点ですが、

  • 果実の熟度のばらつきが少ない
  • 異物(枝・葉・石など)の混入が少ない

という品質上で最高の状態がつくれます。

収穫されたコーヒーの実は、念入りに完熟と未熟が選別され(浮遊選別工程)、熟したものだけをパーチメント(外皮のない硬い殻の状態)に。天日乾燥・機械乾燥を終え、さらに2ヶ月ほど寝かせてから脱穀機にかけて「生豆」となっていきます。

厳しい生豆鑑定をクリア

仕上がった生豆は、CIBの検査官によって厳しい鑑定を受けます。

基準は、スクリーン(コーヒー豆のサイズ)と欠点数(300gあたりの欠点豆の数)の2つ。以下のようなランクで格付けが行われており、「ブルーマウンテンNo.1」と表記されているコーヒー豆がもっとも優秀です。

スクリーン 欠点数 規格
S-17/18 〜3% No.1
S-16/17 No.2
S-15/16 No.3
S-16/17 〜5% セレクト

格付け後も、現地の検査官によって味の欠点を探すカップテストを実施。No.1として出荷されるのは全体の約3割だけ絞られ、No.2やNo.3は供給とコスパの安定を保つために他の銘柄とブレンドされるのが一般的です。

鮮度・香りを保つ「木製の樽」で輸出

BarrelブルーマウンテンのNo.1〜No.3と種子が1つしかないとてもレアな豆「ピーベリー」は、コーヒー界のなかで唯一「木製の樽」に詰めて輸出されるプレミアム品!

ワインの容器としても利用されている木製の樽には、

  • 湿気を吸収・放出し、輸送中の内部の温度を保つ
  • 梱包材のにおい移りがない

というメリットがあり、その手段のおかげでブルーマウンテンの美味しさがキープされています。樽を開けるのは意外に大変だそうですが、「BLUE MOUNTAIN」と書かれた空の樽は素敵なインテリアにもなるそうですよ。

ブルーマウンテンの美味しい飲み方

手作りで育てられ、私たちの身近なところまで大切に運び込まれたブルーマウンテン。人々の思いやりを噛みしめながら、美味しく味わいましょう!

ミディアムロースト(中煎り)

Medium roast

おすすめの焙煎度は「ミディアムロースト(中煎り)」。軽く熱を加えるだけなので、ブルーマウンテンの絶妙な黄金バランスが崩れません。シナモンローストより深く、ハイローストより浅い、浅煎りから数えて3段階目の茶褐色です。

コーヒーミルで挽くとき、または購入した袋を開封した瞬間は「フルーティーな甘い香り」でいっぱい。味わいは「酸味・苦味・コクなどが最高のバランス」で楽しめます。

ブラックで王様の味をそのまま楽しむ

black coffee

おすすめのメニューは「ブラックコーヒー」。ミルクや砂糖などを入れず、ブルーマウンテン本来の味や香りをダイレクトに堪能しましょう。

実際に愛飲している人からは、

やっぱり100%が1番!
ブルマンだけはブラックで飲んでいる
ブラックが苦手だけどブルマンなら美味しく飲める

という声も。最高級品の味わいは、余計なものを加えずそのまま楽しんでみてはいかがでしょうか。

美味しいブルーマウンテンはどれ?

最後に、私がおすすめしたい高品質のブルーマウンテンをご紹介しますね。

【自分で淹れる】おすすめブルーマウンテンコーヒー

コーヒーの香りがもっとも感じ取れるのは「挽いたとき」。カリカリという音と感触を楽しみながら、本格的な風味もたっぷりと味わえるのが「コーヒー豆」です。

ブルーマウンテン 豆のまま|ヨシモトコーヒー

ヨシモトコーヒーは、沖縄市知花で昭和61年に創業。世界の高級豆を徹底した品質管理で取り扱い、確かな焙煎技術とサービスで地元に愛され続けている老舗店です。ブルーマウンテンは、つやつやでキレイな外観と上品で誇り高き味わいが楽しめます。

ブルーマウンテンブレンド(豆のまま)|HORI COFFEE

1968年創業以来、30年目にしてようやく完成した最高傑作品。ブルーマウンテンNo.1を中心に、5種の豆が独自の比率でブレンドされています。その年に収穫されたコーヒー豆だけを使用しているので、みずみずしく新鮮。しっかりとしたコクのなかにまろやかな苦味と酸味が漂います。

ブルーマウンテンNO1|ダートコーヒー

buruman

伝統的な生産工程に先進技術も取り入れ、人と技術の融合を高め続けるダートコーヒー。上質なブルーマウンテンが最高の状態で販売されており、安心して味わえます。グラム数・挽き方・焙煎度が選べるのも嬉しいポイント。

価格(税込) 2,916円/100g
賞味期限 製造日から6ヶ月

ブルーマウンテンNO1

すぐに飲めるおすすめブルーマウンテンコーヒー

「インスタントタイプ」なら、お湯を入れるだけなので簡単!忙しい朝や仕事のちょっとした休憩中などの時間がない時に、いつでも楽しめます。

ブルーマウンテンブレンド|ジェニーコーヒー

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ジェニーコーヒー
¥2,592
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ジェニーコーヒーの売れ筋No.1商品。30年以上のロングセラーで、コク・苦味・酸味がバランスよく調和し、上品で芳醇な味わいが楽しめます。

インスタント ブルーマウンテンブレンドRN95g|ダートコーヒー

buruman

甘い香りと調和の取れた味わいが魅力!このほか、エチオピアモカやコロンビアブレンドのセットで飲み比べができる商品もあります。

価格(税込) 4,320円

インスタント ブルーマウンテンブレンドRN95g

王様の味を贅沢に楽しもう!

「コーヒーの王様」と呼ばれ、世界中で愛されているブルーマウンテン。高価な理由は、コーヒーの栽培に最適な限られた環境で育ち、1粒ずつ丁寧に摘み取られ、厳しい検査をクリアしているからだということがわかりましたね。

品質・味・香り・コクすべてがコーヒー界のトップレベル。いや、世界最高だといえるでしょう!おすすめの飲み方は、ミディアムローストのブラックコーヒー。挽き方は抽出方法に合わせて選んでくださいね。