コーヒーの基本

ブルーマウンテンの本物はどこ?格付けNo.1のストレートがベストな理由

Blue Mountain Genuine

コーヒーの王様という愛称で親しまれているブルーマウンテン。希少価値が高いだけに、本物を味わうのが少し難しいといわれています。

コーヒーの専門店や通販でよく見かけますが、実は本物とはほど遠い味がすることも。商品名の「ブレンド」や詳細欄の「30%配合」など、なんだか余計な文字が気になり「本当の味じゃないのでは?」と不安な人も多いのではないでしょうか。

そこで、

本物を飲むにはどうすればいい?

とお悩み中のあなたへ、ブルーマウンテン本来の味や香りが楽しめる方法をご紹介!あなたのコーヒーのステータスアップにつながるお役立ち情報です。

ブルーマウンテンの本物は繊細でフルーティー

Blue Mountain

【産地、品種、銘柄の区分及び範囲の例示】
1) ブルーマウンテン : ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。

※引用元:レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約|コーヒー取引公正委員会(2022年3月時点)

ブルーマウンテン(Blue Mountain)とは、ジャマイカのブルーマウンテン山脈(標高800〜1,200m)で栽培されるアラビカ種のコーヒー豆のこと。コーヒー取引公正委員会にて定義が定められており、付加価値のついた特定銘柄の1つです。

風味は、コーヒーの美味しく感じる要素「苦味・甘味・香り・コク・酸味」が絶妙な割合で絡み合っており「黄金のバランス」といわれるほど超一流。

  • 味|まろやかな酸味と調和の取れた甘味
  • 香り|上品、優雅、フルーティー
  • 口あたり|まろやか、軽い、クセがない
  • 喉ごし|柔らかい、なめらか、すっきり

風味はこのように表現されることが多く、独特の香りは偽物にはマネできないほど豊か!挽くときも淹れるときも口に含むときも豊かに感じられ、しっかりとコクがあるので後味の余韻も楽しめます。

本物を味わうなら「ブルーマウンテンNo.1」の100%

本物を味わうなら、ズバリ「ブルーマウンテンNo.1(NO1)」と記されている商品をチョイス!ブレンドではなく、ストレート。ほかの品種やミルクや砂糖などを加えずに、本来の味や香りをそのまま堪能しましょう。

No.1は格付けの最高ランク

ブルーマウンテンは、寒暖差の激しい過酷な環境で栽培されすべて手作業で注意深く管理・収穫されるコーヒー。仕上がった生豆は、ジャマイカのCIB(コーヒー産業公社)の検査官によって厳しい鑑定を受けます。

基準は、スクリーン(コーヒー豆のサイズ)と欠点数(300gあたりの欠点豆の数)の2つ。

スクリーン 欠点数 規格
S-17/18 〜3% No.1
S-16/17 No.2
S-15/16 No.3
S-16/17 〜5% セレクト

ジャマイカのコーヒー生産量約7,000トン(世界の生産量0.1%)のうち、ブルーマウンテンはごく一部の産地で生産。最高ランクの規格「No.1」を格付けされるのはそのうちの約3割しかありません。欠点豆がとても少なく、粒の大きさが均等です。

ブレンドコーヒーの定義

ブレンドコーヒーとは、ベースにしたい名称のコーヒー豆が全体の「30%以上」含まれているコーヒーのこと。

(1) 規約第5条第1項に規定する表示基準
イ 「○○○ブレンド」(「○○○」は、コーヒー生豆の産地、品種、銘柄等をいう。)と表示する場合は、当該コーヒー生豆を 30 パーセント以上使用しているものに限り表示
することができる。

※引用元:レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約|コーヒー取引公正委員会(2022年3月時点)

つまり、「ブルーマウンテンブレンド」「オリジナルでブレンドしました」などと記されている商品は、ブルーマウンテンのほかにもさまざまなコーヒー豆が7割近く加わっている可能性があります。

味や香りは似ているかもしれませんが、純粋なものではないのは確か。そのほかのコーヒー豆が質が悪くても、ブルーマウンテンになってしまうんです。

もちろん、ブルーマウンテンの良さを最大限に引き出しているブレンドコーヒーもたくさん!

本物の風味を大切にしたブレンドコーヒーは、それぞれのコーヒー豆の美味しい部分が相乗効果でぐんとアップ。もともとバランスの良いブルーマウンテンも、本来の旨みを大切にしながコクが増したり苦味や酸味が和らげられたりしています。

本物だけ(100%ストレート)の魅力

100%格付けが最高ランクの「ブルーマウンテンNo.1」。本物の風味は、やはりブレンドではなくストレートでしか味わえなさそうだと思いませんか?

ストレートコーヒーとは、1つの産地から収穫されたコーヒー豆のこと。味や香りがはっきりとしており、挽き方・焙煎度・淹れ方などによって微妙な違いはありますが風味の特徴がダイレクトに楽しめます。

ブルーマウンテンにおすすめの焙煎度は「ミディアムロースト(中煎り)」。軽く熱を加えるだけなので、ブルーマウンテンの絶妙な黄金バランスが崩れません。コーヒーミルで挽くときや袋を開封したときの瞬間は、フルーティーな甘い香りに包まれますよ。

本物のブルーマウンテンをGETする方法

本物のブルーマウンテンを味わうには?
  1. 生豆を買って、自分の好きな方法で焙煎・粉砕・抽出する
  2. コーヒー豆(粉)を買って、自分の好きな方法で淹れる
  3. お店で注文し、プロに淹れてもらう

ブルーマウンテンNo.1をストレートで味わう方法は、この3つが主流。お湯を入れるだけのインスタントタイプはほとんどないようです。(※2022年3月時点)

では、実際はどのように行動すれば良いと思いますか?GETできる場所の特徴をチェックしながら、あなたに1番合う方法で本物の味を楽しみましょう!

「通販」は選べる範囲が広い

通販は、インターネットに接続できれば24時間どこでも注文できる便利システム。

  • 大手通販サイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング など)
  • コーヒーチェーン店・コーヒー専門店・セレクトショップのオンラインストア

など、「ブルーマウンテンNo.1」という言葉で検索をするとさまざまな購入場所が表示され、自由に選べます

多くの売り主が集まる大手通販サイトでは、値段や品質を比べるのが簡単で便利。サイト独自のキャンペーンやポイントなどもあり、相場よりも少しお得にGETできる可能性があります。

自社商品だけを扱うオンラインストアでは、値段や品質などにこだわり抜いた自慢のブルーマウンテンNo.1がGET可能。有名どころでは、スターバックスコーヒー・ドトールコーヒー・澤井珈琲・カルディファームなどがあります。

ブルーマウンテンNo.1は、とてもレアなので値段が高め!通販では100gあたり2,000円前後が相場なので、極端に安いものは避けるのがベター。もし、判断に迷ったら原産地証明書やコーヒー農家の生産者情報などが掲載されているところを選びましょう。

「喫茶店・コーヒー専門店」はプロ仕上げ

Pro喫茶店やコーヒー専門店では、ブルーマウンテンNo.1の淹れたてが飲めたりコーヒー豆が買えたり。店主が直接コーヒー農家と取引をしたり、メーカーが独自のコーヒー農園で栽培したりと、こだわりの強いコーヒーがその場で味わえます。

ブルーマウンテンNo.1を知り尽くすプロなら、焙煎度・挽き方・淹れ方のベストな状態がわかっているはず。美味しさを最大限に引き出している確率が高く、安心して本物の味わいが楽しめます。

喫茶店で飲むと、値段は一杯1,000円前後ととても高価。スターバックス リザーブでは、「No.1」の表記はありませんがSHORTで1,680円、TALLで1,720円となっているようです。

「コンビニコーヒー」は今後に期待?

身近で24時間利用できるコンビニコーヒー。本格的なエスプレッソマシンやドリップマシンが導入されており、各社こだわりの美味しいコーヒーが手軽に安く味わえます。

Lawson※出典元:MACHI café|株式会社ローソン(2022年3月時点)

ブルーマウンテンNo.1は、2020年12月8日(火)に「ローソン」にて期間限定で販売されています。値段は税込300円の高め設定。このことから、今後もローソンをはじめファミリーマート・セブンイレブン・ミニストップなどでの提供が期待できるのではないでしょうか。

ちなみに、ファミリーマートでは「香り高い贅沢な味わい ドリップコーヒーブルーマウンテンブレンド」が購入できます。ブルーマウンテンNo.1を30%配合したもので、大手コーヒー企業のKEY COFFEEと共同で開発したドリップタイプ。値段は3袋入りで税込398円(※2022年3月時点)と、こちらもやや高めです。

本物のブルーマウンテンでステータスアップ!

ブルーマウンテンの本物を飲むなら、ブルーマウンテンNo.1のストレートがベスト!なんの混じり気もなく、豆本来のはっきりとした風味がとても魅力的です。

豆を挽いたときやお湯を淹れた瞬間の芳醇な香りも楽しむなら、生豆・コーヒー豆(粉)がおすすめ。通販で探したり店舗へ足を運んだりと、あなたの好きなスタイルでGETしてくださいね。

美味しく淹れられるかどうかが不安なら、コーヒーのプロにお任せ!手軽なコンビニは今後に期待です。