朝のコーヒー好きにおすすめ!上手な飲み方で効果アップ
新たな1日が始まる朝は、大好きなコーヒーでスタートしたいと思いませんか?私も、朝にコーヒーを飲むと頭がシャキッとして家事や仕事に集中できます。
朝のコーヒーは嬉しい効果がある一方で、飲み方に注意したほうが良いとの噂も。もしかすると、大好きなコーヒーがあなたの1日にマイナスな影響を与えているかもしれません。
ここでは、
「朝に飲むならどれがいい?」
と気になるあなたへ、安心できる朝コーヒーの飲み方をご紹介。大まかにお伝えすると、タイミングとコーヒーの種類に注意すればOK!効果やデメリットをおさえながら、あなたに合う飲み方を見つけていきましょう。
朝コーヒーの嬉しい効果
朝に飲むコーヒーには、1日のあなたをプラスにしてくれる嬉しい効果があります。
朝から元気に動ける
コーヒーの苦味の約10%を占めるカフェインには、以下のようなはたらきがあります。
- 利尿作用があり、体内の毒素や老廃物を排出しやすくする
- 脳を活性化させ、集中力・思考力を高める
- 胃酸の分泌を促す
- 血糖値を上げる
朝にコーヒーを飲めば、寝起きの体のだるさや眠気がスッキリ!
コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くしてくれるため、朝が苦手な低血圧の方も、体を動かしやすくなる効果を得ることができます。
※引用元:Q.11 モーニングコーヒーの効果って?|一般社団法人全日本コーヒー協会(2024年8月時点)
コーヒーの健康に関する情報収集や研究をしている全日本コーヒー協会でも、「血流を良くする」という理由で朝のコーヒーには良い効果があると解説しています。
リラックスできる
好きな味や香りを感じるだけでも、癒されてほっと一息できる私たち。コーヒーには、リラックスできるという科学的な根拠もあります。
興奮時には低周波成分が、沈静時には高周波成分が確認され、コーヒーを飲んだ後は、副交感神経に支配される成分がより活性化することが明らかになりました。
※引用元:Q.11 モーニングコーヒーの効果って?|一般社団法人全日本コーヒー協会(2024年8月時点)
京都大学大学院農学研究科の伏木亨教授による研究では、
- 興奮時に働く「交感神経」
- 沈静時に働く「副交感神経」
この2つの関係性が心拍間隔の変化を波形で表すことで測定可能に。コーヒーには、「神経を落ち着かせる効果=気分をリラックスさせる効果」があると実証されました。
腸のはたらきをよくする
コーヒーに含まれるカフェインやコーヒーオリゴ糖には、便秘を解消する効果があると考えられています。また、苦味を和らげるために加えるミルクにもビフィズス菌が含まれており便秘に有効です。
- カフェイン|内臓の動きをコントロールする迷走神経を興奮させ、腸のぜん動運動を促す
- コーヒーオリゴ糖|腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境を整える
- ビフィズス菌|腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境を改善する
コーヒーオリゴ糖は正式名称「コーヒー豆マンノオリゴ糖」といい、抽出後のコーヒー粉から抽出・精製した液の中から発見されたオリゴ糖。AGF®️が日本で初めてマンナンを原料に工業化させ、本来は廃棄されてしまうコーヒー粉を有効利用することで評価を受けています。
※参照元:ふう。さすがだね!コーヒー豆マンノオリゴ糖|味の素AGF株式会社
脂肪燃焼やダイエット効果が期待できる
カフェインやコーヒーオリゴ糖には脂肪を燃焼するはたらきがあり、朝を含む午前中にコーヒーを飲むと夜間の質の高い睡眠に影響がないのでより効果的です。
2021年1月7月のオープンアクセスジャーナル「International Society of Sports Nutrition誌」では、カフェインに関する研究論文が掲載されています。
<内容>
- 対象:25〜39歳の健康で運動能力が高い男性15人
- 実験:カフェインとプラセボの粉末を体重1kgあたり3mg摂取し、エクササイズをする
<結果>
- カフェインがプラセボと比べて11〜13%多く脂肪が燃焼した
- 代謝がややゆっくりの午前中が午後と比べて効果が出やすい
このほか、コーヒーオリゴ糖にも「脂肪の吸収を抑えつつ、たまった脂肪を代謝させる」という効果が臨床試験にて証明されています。
<内容>
- 対象:健常成人男性
- 実験:高脂肪食(含有脂肪量40g)及びコーヒー豆マンノオリゴ糖(パウダ3.0g)を摂取し、直後から経時的に採血をして中性脂肪値を測定
<結果>
- 試験食摂取直後から急激に上昇し120〜180分でピークに達した
- コーヒー豆マンノオリゴ糖は中性脂肪値の上昇が緩く低下が早かった
※参照元:ヒトにおけるコーヒー豆マンノオリゴ糖の単回摂取が血液中中性脂肪に及ぼす影響|日本食品工学会誌(2024年8月時点)
ほかにも、利尿作用や胃腸の働きを活発にする作用があるコーヒー。飲めば、体の老廃物や毒素が出やすくなったりお腹まわりについている脂肪が落ちやすくなったり。結果として、適切な量を守れば「ダイエット効果」が期待できます。
寝起きのコーヒーは要注意との意見あり
朝コーヒーにさまざまな魅力がある一方で、寝起きに飲むとデメリットが大きいとも考えられています。
飲みすぎるとカフェイン中毒になるかも
朝起きてすぐにコーヒーを飲むと、1日を通してカフェインの摂りすぎにつながりやすく「カフェイン中毒」につながるおそれがあるといわれています。
原因は、朝8時〜9時に分泌し始める「コルチゾール」というホルモンがカフェインの影響を受けるため。コルチゾールには脳を覚醒させるはたらきやストレスに敏感に反応する性質がありますが、コーヒーを飲むとコルチゾールの分泌が減るのでカフェインの効果が弱くなってしまうんです。
その結果、習慣的にコーヒーを飲んでいる人はより多くのカフェインを欲するように。過剰摂取になり、カフェイン中毒などの中毒症状をおこす可能性が高まります。
- イライラ
- 不安
- 緊張
- 頭痛
- 下痢
- 嘔吐
この研究はアメリカの軍保健科学大学・神経科学者「スティーブ・ミラー」氏によって発表されましたが、コルチゾールの分泌量は、起きる時間に関わらず目覚めた直後に50%ほど増えるとの意見も。寝起きにコーヒーを飲むのは避けたほうが良いということですね。
空腹時のコーヒーは腹痛や胃痛の原因に
寝起きのコーヒーや朝に何も食べずにコーヒーのみで過ごすときは、体調が悪くなるかも!原因は、寝起きの空っぽの胃がコーヒーに含まれるクロロゲン酸の影響をダイレクトに受けてしまうためです。
クロロゲン酸とは、コーヒー豆の色や香りを作り出す成分のこと。胃液の分泌や胃の活動を促す働きがあり、一見メリットだと思われがちですが胃に消化物がないときは逆効果。
胃酸だけが分泌されてしまうと、
- 胃酸過多
- 胃潰瘍
- 胃痛
になるおそれがあります。
また、カフェインの過剰摂取で胃腸の働きが活発になったり、タンニンが腸の粘膜を刺激したりすることで「腹痛」「下痢」をおこすおそれもあります。
朝コーヒーの上手な飲み方
日中に飲むときより、気を付ける点が多い朝のコーヒー。以下のような飲み方をすれば1日中安心して美味しいコーヒーが飲めるようになります。
- 寝起きはコーヒー以外を
- 起きて1時間過ぎたらホットのレギュラーコーヒー
- 味と香りだけで良いなら深煎りやカフェインレス
- 効果的な朝にするなら浅煎り
- 朝食のお供はカフェオレがおすすめ
1つずつ詳しく見ていきましょう!
寝起きはコーヒー以外を
起きた直後は、なるべくコーヒーを我慢しましょう!
睡眠中、人間はコップ1杯分以上の汗をかきます。起きると水分不足で血液ドロドロ状態。カフェインは利尿作用があり水分補給に不向きなので、カフェインがなく空腹時や朝の体に良い飲みものを選ぶのがベストです。
例えばこちら。
- 白湯
- 牛乳
- 豆乳
- 生姜湯
- 飲むヨーグルト
- お酢を使ったもの
便秘の改善や新陳代謝の向上など、それぞれにメリットがあります。コーヒーが手放せない私も、寝起きはかならず牛乳を飲んで胃の粘膜を刺激しないようにしています。
起きて1時間過ぎたらホットのレギュラーコーヒー
寝起きに牛乳などで水分を補給し、朝9時ごろになったらコーヒー解禁!いろいろな種類がありますが、1日の活力アップやダイエット効果を期待するなら温かいレギュラーコーヒーをブラックで飲むのがおすすめです。
ホットなら、体が温まり血行の促進や新陳代謝アップ。血中のカフェイン濃度がアイスコーヒーと比べて速く最大値になり、眠気が抜けにくいといわれています。
また、ミルクや砂糖を入れないブラックならカフェオレやカフェラテよりも低カロリー(4kcal/100ml)。インスタントや缶コーヒーもありますが、カフェイン・クロロゲン酸などの成分量が多いのはコーヒー豆から抽出したレギュラーコーヒーです。
味と香りだけで良いなら深煎りやカフェインレス
- とにかくコーヒーの味と香りを楽しみたい
- 朝に飲む効果はあまり期待していない
- むしろ不安が大きい
こんな人は、深煎り(フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンロースト)またはカフェインの少ないコーヒーがおすすめ。コーヒーは、焙煎が深いほどカフェインやクロロゲン酸が減少。また、カフェインレス・ノンカフェイン・デカフェは通常のコーヒーと比べてカフェインが大幅に取り除かれています。
特に、カフェインレスなどのコーヒーは朝から1日中コーヒーを飲みたい人にぴったり。カフェインの摂り過ぎが防げるだけじゃなく、もともとシンプルで優しい甘さがあるのでミルクや砂糖の摂取カロリーが抑えられます。
効果的な朝にするなら浅煎り
- 朝コーヒーの効果に期待している
- しっかり眠気を覚ましたい
- 集中力を上げたい
- ダイエット中
こんな人は、浅煎り(ライトロースト・シナモンロースト)のコーヒーがおすすめ。焙煎が浅いので、朝コーヒーの嬉しい効果に必要なカフェインやクロロゲン酸が多く含まれています。
朝食のお供はカフェオレがおすすめ
朝食と一緒にコーヒーを飲むなら、ミルクたっぷりのカフェオレをチョイスしてみてください!
フランス発祥のカフェオレは、濃いめに淹れたレギュラーコーヒーと火で温めたミルクを同じ分量で注いだ飲みもの。フランスでは朝の定番ドリンクで、もともと目を覚ますためにミルクを加えて飲みやすくしたのが始まりだそうです。
カフェオレの味わいは、クリーミーでマイルド。コーヒーの苦味がミルクたっぷりの甘みで和らいでいるので、朝の忙しい時間でも優しい気分になれるかもしれませんね。
大好きなコーヒーでステキな1日を過ごそう!
あなたに合いそうなコーヒーは見つかりましたか?
朝に飲むと、
- 朝から元気に動ける
- リラックスできる
- 脂肪燃焼やダイエット効果が期待できる
という嬉しい効果があることがわかりましたね。とはいえ、寝起き直後や空腹時に飲むのはNG。朝から1日中快適に過ごすためにも、大好きなコーヒーはタイミングに気をつけながら味わってくださいね。