メリタ(Melitta)の優れた4つの特徴と美味しい淹れ方。新作も続々登場!
大好きな本格コーヒーを手軽に楽しく淹れたいと思いませんか?
今、ドリップコーヒーの中で1番人気のペーパーフィルター式。その革命的な淹れ方を誕生させたのが、ドイツに本社を置く「メリタ(Melitta)」です。
コンセプトは「コーヒー・エンジョイメント」。初めてコーヒーを淹れる初心者から自分好みの淹れ方を見つけている上級者まで、すべての人がコーヒーを楽しみながら味わえることに全力を尽くしています。
ここでは、
「メリタって何?」
「メリタで美味しいコーヒーを淹れるには?」
と気になるあなたへ、主な商品「コーヒーミル・コーヒードリッパー・ペーパーフィルター・コーヒーメーカー」のそれぞれの魅力をご紹介。メリタ式の美味しいコーヒーの淹れ方もお届けします。私たちの希望を叶えてくれた2021年の新作情報も要チェックです!
メリタはペーパードリップの生みの親
メリタのおかげで、ドリップコーヒーがどんな風に変わったのかを見ていきましょう。
ドリップコーヒーが飲みやすくなった
- コーヒー粉が混ざらなくなった
- コーヒーの雑味が出なくなった
ペーパーフィルターを使う前は、家庭でのコーヒー抽出は布(ネルドリップ)・金網・茶こしによるものでした。この淹れ方は、抽出したコーヒーに粉が混ざりざらざらとした不快な飲み口に。苦味も強く、抽出液がそのままになるのでコーヒーの成分の美味しくない部分「雑味」も引き出されていました。
コーヒーを美味しく淹れるにはプロ並みのスキルが必要でしたが、そこへメリタのペーパーフィルターが登場!ペーパーフィルターが余計な雑味を吸収し、たくさんの人がドリップコーヒーの手軽さと飲みやすさに夢中になりました。
衛生的で後片付けもラクになった
- コーヒーかすの処分が簡単になった
- 清潔を保ちやすくなった
布や金網を使う方法は、抽出後の後片付けにとても手間がかかりました。お湯と触れたコーヒー粉は、ドリッパーのフィルターにびっしりこびりついて洗い流すのが大変。とても細かいので散らかりやすく、完璧に取り除くのも難しいのでコーヒーかすが残ったまま使い続けることも少なくありませんでした。
ペーパーフィルターが登場してからは、抽出後のコーヒーかすはサッと包んで捨てるだけでOKに。フィルターには何も残らず、洗いやすくなったのでキレイさっぱり。清潔がキープしやすくなり、お気に入りのドリッパーが安心して使い続けられるようになりました。
メリタがコーヒーに注ぐ愛情とは
「もっと手軽においしいコーヒーをいれて、最愛の夫に飲ませてあげたい。」
※引用元:メリタブランドストーリー|メリタジャパン株式会社(2021年8月時点)
メリタの創業者はドイツのドレスデンで主婦をしていた「メリタ・ベンツ」。夫を想う深い愛情からペーパーフィルター式のドリップコーヒーを考案。たった1人の女性のアイディアが世界に認められ、現在はドイツを中心にヨーロッパ・アメリカ・カナダ・ブラジル・南アメリカ・日本などへ進出しています。
メリタが世界に広まるまでの歴史
ペーパードリップの始まりは1908年。メリタ氏の息子が持っていたノートの1枚の紙から生まれました。今まで抽出に使っていた茶こしで紙をフィルター状に折り、ハンマーと釘で底に穴を開けた真鍮製の容器へセット。コーヒーを抽出してみるとコーヒー粉が混ざらず、革命的な大発見となりました。
同年、このペーパードリップを多くの人に知ってもらいたい!と始めたのが夫・息子を含めた4人だけの会社「Mr.Benz」。アパートの1室を事務所として設立し、小さなストアなどで紹介していくうちにドイツ全土へ評判が広まります。
約4年後の1912年には、ペーパードリップの本格的な生産をスタートするため本社をミンデンへ移設。世界規模で広まりつつある中、メリタのコーヒーにかける愛情は息子「ホルスト・ベンツ」に引き継がれました。
実は、彼もコーヒー業界に革命を与えた人物。円すい形で内側に溝(リブ)ついたドリッパーを発明し、1937年にドイツで特許を取得しています。メリタの象徴でもある1つ穴も1960年代に誕生させ、メリタが生まれて約100年後の1997年。今度は、より香りを引き出す無数の小さな穴が開いた「アロマジック」シリーズが発表されました。
2021年も新作が続々登場
積極的に改良を重ねるメリタは、2021年の現在も新商品が続々登場!同日の2021年4月5日に、以下の2つを発売しました。
- コーヒードリッパー「プレミアムフィルター」
- 全自動コーヒーメーカー「アロマフレッシュ」
※出典元:プレミアムフィルター|メリタジャパン株式会社(2021年8月時点)
コーヒードリッパー「プレミアムフィルター」は、日本の伝統的な陶器「波佐見焼(はさみやき)」を採用。宝石のような洗練された輝きと、フィルター内部の計算され尽くした深いリブの精巧な美しさが魅力です。サイズはやや大きめの設計で、お湯がゆとりを持って注げるように。抽出時間が調整しやすく、味の自由度がアップしています。
※出典元:アロマフレッシュ|メリタジャパン株式会社(2021年8月時点)
全自動コーヒーメーカー「アロマフレッシュ」は、2020年6月発売の「アロマフレッシュサーモ」のコンパクトサイズ。テレワークなどに伴い、自宅で本格コーヒーを飲みたい人が増えている昨今。忙しい朝やコーヒーブレイクでも1人分の本格コーヒーが気軽に楽しめる6杯分用の商品です。
アロマフレッシュのコーヒーは、ヨーロッパのスペシャルティコーヒー協会が定めた美味しさの基準(SCAE IDEAL)を達成。極上の美味しさ(メリタゴールドスタンダード)を表す4つの基準も達成。
味の仕上がりだけじゃなく、水の注ぎやすさ・タイマーでの予約設定機能・カルキ洗浄お知らせ機能・消費電力の少ないLCD(液晶ディスプレイ)設定など、メリタが考える使い勝手の良さも魅力です。
メリタの優れた特徴
メリタといえば、以下の4つが有名!それぞれの優れた特徴を紹介しますね。
- コーヒーミル
- コーヒーメーカー
- コーヒードリッパー
- ペーパーフィルター
①手軽でシンプルな「コーヒーミル」
メリタのコーヒーミルは、大きく分けて以下の2種類です。
手挽きミル | ・クラシックスタイル ・伝統を感じるデザイン |
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電動ミル | ・操作がわかりやすい ・選べる挽き目が幅広い |
コーヒー豆を挽くときのカリカリとした感覚が楽しめる手挽きミルは、初めての人でも手軽に扱えるタイプ。創業1867年から長い伝統を引き継ぐドイツの「ザッセンハウス社」の商品は、どれも職人技が発揮された高品質なコーヒーミルです。
スイッチ1つに任せるだけの電動ミルは全5商品。シンプルな見た目とわかりやすい操作性が魅力で、好みに合わせてさまざまな挽き目に調節できます。
②インテリアも重視された「コーヒーメーカー」
メリタのコーヒーメーカーは、大きく分けて以下の4種類です。
全自動コーヒーメーカー | ・メリタ ゴールドスタンダードによる設計 ・極上のコーヒーがもっとも手軽に楽しめる |
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スタンダード(2〜5杯分) | ・シンプル ・ダイニングやリビングで使いやすい |
ラージ(2〜10杯分) | ・1度にたっぷり抽出できる ・職場や大人数の場で使いやすい |
ポッド式 | ・使い勝手が良い ・1杯ごとにコーヒーの種類や濃さが変えられる |
挽きたて・淹れたての豊潤なコーヒーアロマが楽しめる全自動タイプは、メリタの抽出理論「メリタ ゴールドスタンダード」から誕生。お手入れのしやすいシンプルな作りながらも、機能は業務用としても使われているプロ仕様です。
スタンダードやラージは、コーヒーを淹れるシーンに合わせて最適なものがチョイス可能。1度にたっぷりと抽出できたり、ポットがコンパクトでキッチンやリビングに置きやすかったりします。
ポッド式は2つの抽出口があり、同時に2杯分までコーヒーが抽出可能。圧力と水流が絶妙に調節され、スイッチを押すだけで他よりフレッシュで上質なコーヒーが味わえます。
③初心者でも安定した味が出せる「コーヒードリッパー」
メリタのコーヒードリッパーは、大きく分けて以下の4種類です。
プレミアムフィルター | ・磁器製(波佐見焼) ・コーヒーの濃さが自由に調節できる |
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アロマフィルター | ・蒸らしがしっかりできる ・より深いアロマが引き出せる |
クリアフィルター | ・必要な杯数分のお湯が1度に注げる ・酸味と苦味がバランスよく抽出できる |
陶器フィルター | ・陶器製(美濃焼) ・1919年の発売から100年近く愛されている |
プレミアムフィルターは、波佐見焼の高い技術を採用したメリタの新しい素材と形。精密な直線型のリブは、抽出速度がスピーディで濃度の自由度がアップ。同じ素材の受け皿・メジャースプーンが付属しているので、セットで楽しめます。
アロマフィルターは、ほかより穴の位置が少し高く、注いだお湯が一旦底に溜まる構造。コーヒーを味わいを决める「蒸らし」がしっかりとでき、より深いアロマが引き出せます。
クリアフィルターは、内側のリブがお湯の流れをコントロール。酸味と苦味がバランスよく引き出され、クリアな味わいのコーヒーに。飲みたい分のお湯を1度に注ぐだけで、ベストな味と香りが抽出できます。
陶器フィルターは、岐阜県多治見の美濃焼を採用。窯で丁寧に焼き上げられた趣のある陶器製です。安定の品質で、1919年の登場以来100年近く愛されています。
④きめ細かなメッシュでエコな「ペーパーフィルター」
ドリッパーのフィルターにセットするペーパーは、メリタ独自の研究を重ねたオリジナル技術。大きく分けて7種類あり、すベて「スーパーミクロウェイ」というきめ細かなメッシュ仕様。余分な雑味を逃さず吸収しコーヒーの美味しい成分だけを通します。
- グルメ
- オリジナルナチュラルホワイト
- オリジナルナチュラルブラウン
- アロマジック ナチュラルホワイト
- アロマジック ナチュラルブラウン
- アロマジック バンブー
- エコブラウン
アロマジックシリーズのとても細かな「アロマホール(香りの穴)」は、1996年に発売してから各国で特許を取得。大好きなコーヒー豆の特徴をつかみ、味も香りもしっかりと楽しめる商品です。
グルメやオリジナルに採用されている三層構造「スリーアロマゾーン」も、2012年発売後に特許を取得。アロマホールからさらに進歩しており、抽出のしすぎで香りが逃げないようになっています。
中には、日本で初めてFSC®︎(Forest Stewardship Council®︎:森林管理協議会)認証を取得した商品も。伐採してもすぐに生える竹(バンブー)や接着剤の不使用など、限られた資源を守りつつ私たちの体にも優しい配慮がなされています。
メリタ式で美味しいコーヒーを淹れてみよう
実は、メリタのコーヒーグッズを使うときはドリップ方法も独特!「メリタ式」ともいわれており、約100年の積み重ねたメリタの技術を最大限に生かせるようになっています。
今回は、ハンドドリップ作るホットコーヒーの美味しい淹れ方を紹介しますね。
準備するもの
- コーヒー豆(中挽き〜細挽き)
- コーヒードリッパー
- ペーパーフィルター
- メジャースプーン
- グラスポット
- コーヒーミル
- ケトル
淹れ方の手順
- ペーパーのシール部分に沿って側面と底を互い違いに折り返す
- ドリッパーに入れる
- コーヒー豆を挽いてコーヒー粉を作る
- コーヒー1杯分でスプーン1杯を目安に、ペーパーの中へ入れムラのないように平らに整える
- 沸かしたお湯をコーヒー粉全体が濡れる程度に注ぎ入れ、コーヒー粉の膨らみを確認する
- ドリッパーの杯数分のメモリまで1度にムラなくお湯を注ぐ
- カップに注ぎ入れて完成
メリタ式の魅力
ほかのメーカーの製品と違うところは、1度お湯を注いで蒸らしの時間を作ったあと、まとめてお湯が注げること。通常は湯量を調節しながら3〜5回ほどくり返し注ぎますが、メリタでは1度でベストな味と香りが引き出せます。
- コーヒー豆の量&お湯の温度 → 自分好みで調節
- 湯量&抽出時間 → メリタが正確にコントロール
1つ穴や内側のリブなどから抽出されたメリタならではのドリップコーヒー。飲みたいコーヒーが好きな分だけ楽しめつつも、本格的に美味しくさせるスキルは不要なのが魅力です!
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メリタの存在に感謝しよう
ドイツの主婦「メリタ・ベンツ」のおかげで、今や当たり前となっているペーパーフィルター式のドリップコーヒー。当時の発明がなかったら、地球や人のことも考えられている現在の技術まで進化していなかったかもしれませんね。
コーヒーグッズをそろえて、メリタ式を試してみてはいかがでしょうか。メリタの存在に感謝しながら、あなた好みの美味しいコーヒーを楽しく味わいましょう!
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